「首相 激甚災害指定の方向」
これは読めない人が多そうだ…。
検索する人続出だろう。
使命感を感じて書くことにします。
<激甚の読み方>
これは、
「げきじん」
と読みます。
「甚」は「甚大な(じんだいな)」や、
訓読みでの「甚だしい(はなはだしい)」などに使われています。
<激甚の意味>
これは、
「激しくはなはだしい」
「激しく度が越えている」
という意味になります。
「はなはだしい」というのは、
「程度が普通の状態をはるかに超えている」という意味。
「激甚」はそれをさらに超えるような、
非常に大きな問題・被害などが起きた場合に使います。
首相の発言の「激甚災害指定」というのは、
「とても激しい被害の災害と指定」という意味になります。
トップレベルの災害認定というところです。
漢字それぞれの意味と語源も説明します。
「激」は「はげしい」という意味。
字源は「川」と「強く叩く」の組み合わせ。
「叩くような強い川の勢い」となり、「はげしい」という意味になる。
「甚」は「はなはだしい」という意味。
字源は「かまど」と「鍋」の図=「置きかまど」です。
それがなぜ「はなはだしい」という意味になったのか?ですが、
かまどは火力が強いので「煮過ぎる=激しい=度を越えている」
という意味になったという説があります。
明確にはなっていない。
二つを合わせると「度を越えて激しい」という意味になる。
想像のはるか上というイメージです。
<激甚の使い方>
・早期の激甚災害への指定について速やかに対応する。
・激甚な損害を受けた。
・激甚化する集中豪雨。
以上、激甚の意味と読み方でした。
年々激しくなっていっている気がします。
今は大丈夫でも次は大丈夫じゃない。
そんな気持ちでいきたい。
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